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Published on August 21st, 2015 | by Yoshi

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千住 宗臣 [Muneomi Senju]

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初めて彼のドラミングを聴いた時、素直な感想として、ドラムという楽器から出る音の種類はタムやシンバルの数とは無関係なのだと気付かされた。

千住宗臣は20代のうちにBoredomsやウリチパン郡で活躍し、現時点でParaやDate Course Pentagon Royal Garden、KOMAといったバンドを同時進行でそれぞれ違った表現を行いながら、UAや土岐麻子、七尾旅人等のサポートも務めている。

またさらにArto LindsayやBill Laswell, Fernando Kabusacki, Egyptologyなどとの共演を通してドラムという楽器の可能性を様々な視点から提示し続けている。

彼は”タイコ”という最も原始的でアナログな楽器の中に、デジタルにはない無限大の選択肢を見出したようだ。

そして一つの打面から多彩な音色を引き出し、その組み合わせや強弱によってあたかもメロディ楽器であるかのような色彩感やダイナミクスを表現している。

今回BNUメンバーは、何種類ものバンドのツアーを同時にこなし多忙をきわめる彼をキャッチし、その演奏のバックグラウンドにある彼自身の思考やアプローチ、実際の演奏中に何が起こっているのかを尋ねてみたところ、なんとも快く応じてくれた。

unnamed-2BNU: まず、生まれ育った場所はどちらですか?また、音楽に興味を持ち始めたきっかけは何だったのでしょうか。

大阪です。はっきりとは覚えていませんが、よく音楽に合わせて身体を動かしていたみたいです。

あなたのプレイスタイルからは例えばジャズ、ハードコア、アフロビート、レゲエ、ミニマル等々の非常に多くの要素とそれぞれのルーツへの理解を感じられる一方、どんなプレイをされていてもそこで鳴っているのはあなた自身の音であるように聴こえます。それらのスタイルはどうやって習得されたのでしょうか。 例えば、大きな影響を受けたドラマーや、または誰かを師事されていたような時期は有りますか?

ただただこれらの音楽が好きで、聴きこんでいるうちにそれぞれのジャンルのコアの部分にある何かが聞こえてきて、それを自分なりに表現しているのだとおもいます。

影響を受けたドラマーは多すぎてここにはかききれません、、また身近な人に色々教えてもらったことはありますが、師事をしたことはありません。

maxresdefaultあなたのドラムプレイからはあたかもメロディ楽器を奏でられているかのような旋律感・色彩感を感じます。ドラムを始められるよりも前から他に音楽的な背景、または美術的な背景をお持ちだったのでしょうか。

バイオリンをやっていました。絵も個人的に書くのは好きです。

あなたは、一曲の中でもノリを動的に、またグラデーション的に変化させるような演奏をされますね。そこには他のドラマーとは一線を画す身体性が垣間見えるのですが、そのように身体のコントロールなどを意識して普段トレーニングされるのでしょうか。それとも全く別のアプローチをされているのでしょうか。

身体性については自分でもよくわからないのですが、本当に音そのものに身体が反応出来ているのかを確認する作業はしています。要するにどれだけ自分の思い込みをなくして身体を音そのものにできるかどうかをトレーニングするということです。トレーニングというと堅苦しいですが、多分一晩中踊り続けるのが一番いいトレーニングだとおもいます。

ソロ活動について伺います。あなたはバンドの中で演奏される時とソロで演奏される場合で、表現しようとしているものに違いはありますか? また、ドラムにトリガーをセットされることにした経緯を教えて頂きたいです。それによって、どのように表現の幅が広がったのでしょうか。

最近はこのスタイルのソロはやっていませんが、また別のスタイルを色々思案しています。また機会があれば聞いていただければと思います。

jpgA1k2015011614あなたはソロで活動されている一方、PARA、ウリチパン郡、COMBOPIANO、デートコースペンタゴンロイヤルガーデン、KOMA等々の多くのバンドにて活動されいます。これらのバンドで演奏される時、他のミュージシャンがあなたに要求されることは毎回違うのでしょうか。それとも、何か共通のニーズのようなものがあると感じられますか?

勿論音楽が全然違うので要求も異なります。共通のニーズは出来るだけ音楽を面白くエキサイティングにするということでしょうか。

あなたはParaCombopiano等でのライブやレコーディングに於いて即興で演奏することも多いと伺いました。 複雑な拍子やリズムの中でもまるで既作曲であるかのようにシンクロするためには、展開を曲ごとに記憶しそれを引き出しつつ、さらにその瞬間のインスピレーションでアレンジを加える、ということを同時に行われているのだと思われますが、それらを安定したビートの中で行うのは非常に高度なことであるように思われます。それを成し遂げるために、記憶の整理やマインドセット等、精神面のアプローチとして心がけておられることはありますか?

基本的にないです。瞑想は心がけてます。多分精神面のアプローチというよりも、失敗してもいいという適当さと、楽曲の根底はキープしたままどこまで壊せるか、という遊び心とイタズラ心のほうが自分の中では大事なのかもしれません。それに加えて自分の身体のパーツを完全に異物に変える「ゾーン」があります。自分の身体に外部から強制的にエフェクトをかけるような。そこにアクセス出来れば大抵面白いことがおこります。

音楽以外でインスピレーションを受けるものはありますか?

光と振動と海です。身体に影響があるものにインスピレーションを感じます。

最後に、国内外のファンに一言お願いします!

これからもできるだけ面白い音をだしていきたいです。一緒に楽しみましょう!

今後のツアー等の情報はこちら!

http://muneomisenju.com
その他の参加作品等はこちら。


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