Interview : Suguru from SeeK (日本語版)

— Interview by The Beige Baron and Yoshi

Read in English

DSC_0205 のコピー

始めてSeeKのリードボーカル・Suguruに出会ったのはとあるセブンイレブンの駐車場だった。

その時彼はちょうど他のバンド仲間達と共に缶ビールを呑み、笑いながらたむろしていた。

1人の大男がワインを一気飲みする。彼はしばらくの間何事もなかったかのように飲みつづけていたが、しばらくすると急に電話ボックスの中を目掛けて勢いよくリバースした。やれやれだ。

グループの中心で爪先立ちになってボクサーのように踊っている小柄な長髪の男がSuguruだった。
吸い込まれるような笑顔が印象的でフレンドリーな男で、僕は手を差し伸べて自己紹介をした。

「Nice to meet you」

彼は言った。

「Please see my band SeeK. Very heavy.」

一時間後、薄暗い地下のライブハウスで、分厚い音圧の壁の中、Suguruはまるで40,000ボルトの電圧に感電したかのようにのたうち回り、身体中を痙攣させながら絶叫していた。

右側には背を反らせながらまるでウクレレでも弾くかのようにいとも容易く6弦ベースでコードを掻き鳴らす男。
背後にはセットを破壊する勢いで叩きつけているドラマー。
そして左側の暗がりに目を向ければそこには極端に低いポジションで重苦しい低音を響かせる4弦ベースの男がいた。

ラウドでアグレッシブで、怒号を撒き散らす彼らは、しかしそれに加えてさらに他とは一線を画す何かを持っていた。

彼らは手を伸ばし、逸らし、絶え間無く変化し続ける。
彼らはまるでロッククライマーが次の足掛かりを探るように手を伸ばす。

聴けばすぐに伝わる筈だから、是非この曲を聴いて欲しい。この曲は彼らの次のアルバムに収録予定で、今回有難くもBNUにエクスクルーシブで公開させてもらえた。

伝わっただろうか。本当に?
それで、その音塊が目の前10メートルにあることを想像して欲しい。

これでまだただのデモバージョンに過ぎない。次のアルバムはとんでもないものになるに違いないと確信した。

そこで今回BNUはSuguruをキャッチし、新作について、また日本でハードコアを表現することについて、色々と尋ねてみることにした。

Please see my band SeeK. Very heavy.

BNU: パンクやハードコアを聴きだしたのはいつ頃ですか?当時はまるキッカケになったバンドはいましたか?

16歳の時ですかね。
地元の友人がハードコアのDJやってて、そのEVENTに遊びに行ったりしてて。
それがきっかけで日本のハードコア、EDGE OF SPIRITを知ったり、slipkontやkornやsystem of a downなんかも知ったりして。当時よく聴いてましたね。
kornとか初めて映像で観た時に、こんな事を表現して良いんだ、ってなかなか衝撃的でした。
それまでは日本のPOPSしか聴いてなかったので。
BaのYamaはToolとか特に好きだったんじゃないかな。
bandの音も当初はそこから影響を受けたものになっていました。

自分自身は自分自身のものだとずっと思っていますから。

BNU: COHOLのItaruに話をきいた時、彼らにとって学生時代は複雑な時期だったといいます。
そして日本の社会は”普通”の価値観から外れたもの、たとえばエクストリームな音楽等をあまり受け入れようとしない、と伺いました。
特にボーカルのHiromasaは、受け入れられることと、自分自身でいることの狭間で葛藤し苦しんできたといいます。
あなたにとって学生時代とはどんなものでしたか?また、あなたは自分の国のカルチャーにとってのアウトサイダーだと感じていましたか?
SeeKを結成したこと自体、日本で生きる上でのあなた自身を表現する手段の一つだととらえていますか?

高校時代に特にそういう気持ちはなかったですかね。
まだBandもしていなかったし。
ただ音楽だろうと、日常だろうと、服装だろうと人と同じ様な事をしていたら安心できるという風習が一般的にある事は理解しています。
ただ僕はそういう気持ちを持ったことがありません。
かと言って人と違う事をしたいという事もない。
自分自身は自分自身のものだとずっと思っていますから。
SeeK結成の理由は非常にシンプルだと思います。
聴くだけじゃ満足できない。という事ですかね。
もちろん、活動していく中で意味合いは増えていきますけど。

BNU: どのようにして、ツインベースという手法にたどり着いたのですか?これは意図したのか、それとも全くの偶然か、どちらですか?

偶然の方が強かったと思います。
メンバーの脱退があったりで様々な形態を経験したんですが、最終的にギタリストが見つからないのもあって、Noguのベースの音もその時にはギターレスでも対応出来るような音に構築されていたので、もう問題ないだろうと。
ギタリストが見つからなかったから、2Baに落ち着いたのだと思います。
当初のイメージはギターありきの音像でしたからね。
2Baというスタイルは音に対して特別のこだわりがあったのではなく、状況を克服する為の手段でしたね。
なかなか見つからないギターリストを待ってると、いつまで経ってもLIVEできないですからね。
流れの中で2Baに落ち着きましたけど、今では皆、2Baの音に満足しています。

小さい頃は人前で歌うなんて考えれなかったですね。凄くシャイだったんで。笑

BNU: あなたは、いつ自身にシンガーとしての素質があることに気づきましたか?というのも、絶叫やクッキーモンスター・ボイスは家で練習できるようなものではないと思いますし。

実家で叫ぶと親は心配するでしょうね笑
小さい頃は人前で歌うなんて考えれなかったですね。
凄くシャイだったんで。笑
だけど中学生くらいになって歌う事に興味を持ち始めました。
Bandを組む時もVo意外考えなれなかった。
18歳で本格的にBand活動をするってなって、シャウトってどうするんだろう?って思って1人でスタジオ入ったりして。
案外声出るじゃないかって感じてました。

いつまでもストイックである人達に敬意を持つことは自分の中で凄く自然な事です。

BNU: 日本はとてもヒエラルキーを重視する社会ですよね。それはインディのバンドでも同じだと感じます。
長年活動を続けてきたバンドがベテランだと見なされ、よりリスペクトされ、彼らが創り上げた自身のスタイルや個性的な音色を彼らが「所有している」と見なされます。僕にとって、それはちょっとおかしいように感じられるのですが、そういった点はどう思われますか?

本来音楽に年齢なんて全く関係無いものだと僕は思ってます。
ただ長年様々な状況を克服して、今も自分達の音楽を懸命にやっている人達には僕は敬意を持っています。
それは年上だからとゆう事では無いんですが。
年下でも同じですから。
いつまでもストイックである人達に敬意を持つことは自分の中で凄く自然な事です。

BNU: 日本でバンドで成功しようと思う場合、まず海外で評価されてから、とかいうことがあったりしますか?
例えばオーストラリアでは、どんなに良いバンドでもUSAでブレイクしないとメジャーレーベルと契約するのは難しいのです。
また、この国には良いバンドが沢山あるのに、テレビに出ていないために知られていない、という現状がありますよね。
これはどう思いますか?

どうでしょうね。
メジャーな話でいうと海外での成功は特に必要ではないのかなと思います。
日本のメジャーシーンは日本の中で確立されているイメージがあります。
それこそ話題性や、ビジュアルやキャッチーな要素が満たされていればそこそこTVにも出れますっていう。
ただ僕達みたいなBandは違う。
自分達で活動方針を決め、自分達で曲を作り、自分達の音楽を自分達の手で広めようとする。
だからこそ僕達みたいなBandは海外にも行った方が良いと思ってます。
日本だけでいうと決してリスナーが多いわけじゃない。
ただ海を超えて考えればそんな不安も少しは払拭できる。
行ってどうなるかは行かないと分からないから。
希望を持たないと。

DSC_6195

大衆を意識して、そこに向けて曲を変えるとゆうことは考えられないし、変えたからといって成功できるとも思わない。

BNU: 僕が今まで話したことのある日本のインディーズの人達は、ほとんどが商業的な成功に興味がないようでした。
単純に知名度を上げてミュージシャンとしてのキャリアを積むことを良しとしており、誰もメジャーになるために音楽性を変えようとは思っていないように思われます。
SeeKとしての意思はどうですか?
また、音楽性を貫き通した上でメジャーで成功を収めているアーティストはいますか?

僕達の目標は自分達が本当に満足できる音楽を追求する事です。
それが第1の目標。
だから大衆を意識して、そこに向けて曲を変えるとゆうことは考えられないし、変えたからといって成功できるとも思わない。
むしろブレずに、自分達の音楽を追求しながらどの様に広めて行きたいかを考えるべきだと思います。
SeeKは結成13年になりますけど、今までがあまりに閉鎖的な活動でしたからね。
今は特にそう思いますね。
僕の知る限りでenvyやMONOは自分達の音に誇りをもって海外でも日本でも活躍していると思いますし、彼等の活動は凄く惹かれます。

BNU: 東京と大阪のハードコアバンドに、音楽的な違いはあると思いますか?と言うのも、この二つの都市に住む人々の振る舞いや喋り方、服装などが大きく違っていると感じているからで、それが音楽的な差にも表れるような気がしています。

STUBBORN FATHERと共同企画で孔鴉-koua-っていうEVENTを大阪でやっているんですが、このEVENTは激情、カオテイック、グラインドっていう互いに反応し合えそうなBandを呼ぶんです。
呼びたいBandをVoのShigeさんと打ち合わせてても、お互い東に多いなって思います。
カオテイック、激情は向こうの方が多いのかもしれませんね。

BNU: 新作について伺います。現時点でのSeeKの最新作は2013年の7月にリリースされた「崇高な手」ですが、その時からずっと新作に向けてのプロジェクトを進めているのでしょうか。
新作はどのようなものになるでしょう。また何か違う方向に舵を切ったりされていますか?
新作で伝えたいことは何でしょうか。

今新アルバムに向けて曲を創っています。
レコーディングが開始する見通しはまだ立っていません。
本当は去年にでもリリースしたかったんですが、なかなかスムーズにいかなくて。
次のアルバムはSeeKにとって初のフルアルバムになるんです。
今のSeeKの持つシリアスさ、感情的なものを凝縮するつもりです。
またギターレス、2Bassでの初めてのRECにもなるんで、自分自身その違いも楽しみですね。
また日本のとあるレーベルから出す予定にもなってるので、その点でも今までよりも多くの人にアピールできるんじゃないかと思ってます。

LIVEが1番好きですね。好きというか、大切。

BNU: あなたはレコーディングと作曲とライブではどれが1番好きですか?

LIVEが1番好きですね。
好きというか、大切。
自分達が創ってきたものを人前で演奏してその反応を肌で感じれるわけですから。
そこから全て始まって、またそこに全て還ってきますし。
勿論、レコーディングも楽しいです。自分達の創ったものがきちっとした音で完成していく。
イメージを超える瞬間なんて凄く感動的ですね。

BNU: あなたはハードコア以外、どんな音楽を聴かれますか?またそういった音楽はSeeKの音楽性に影響していると思いますか?

僕自身はダークアンビエントとかも聴きますね。
Noguはpost rockとかYamaはアシットジャズとかも聴くみたいです。
DrのWakkieはthe stoogers、neurosis、kingcrimson、nadja、swordとか好きみたいです。

BNU: 新作がリリースされたらツアーの予定はありますか?また、海外ツアーの計画は如何でしょう?

音源が完成すれば勿論ツアーにも行く予定です。
先ずはやはり国内をハードスケジュールで廻りたいですね。
LIVEが詰まってる方が自分達のLIVEでの熱量も上がってくるので。
海外ツアーにも今年行く予定だったんですが、諸事情で無くなってしまったんです。
具体的に決まってるツアーは無いですが海外ツアーに向けての行動も起こしていけたらなと思ってます。

SeeK Band Camp はこちら!






Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Back to Top ↑